販売手数料の値下げ
先日AppleがiOSのアプリ課金の販売手数料を30%から15%に値下げを発表した事に追従して、
Googleも30%から15%に値下げを発表しました。
これによって、例えばアプリ内課金で100円で売ったら70円の利益だったのが、85円の利益が上がる事になるのです。
スマートフォンが世に出ておよそ10年、アプリのクリエーター達が他の業界に流出しないように、利益を確保してあげようという狙いがあるのでしょう。
ここまで巨大になったアプリ市場ですから、15%の利益を失ったところで、AppleやGoogleにとっては大きな痛手はない、それよりはクリエーターが活躍出来る環境を維持しておきたいという算段なのだと思います。
LINEの販売手数料
この流れに乗ってLINEも販売手数料を値下げしてくれないかなと思う次第です。
なぜならLINEではクリエーターがスタンプや壁紙を販売する手数料は50%も取られるのですから。
しかもここで罠に引っかかってはいけないのが、
例えば100円で販売しても50円も入ってこない仕組みだという事です。
LINEの中で買い物をする時はLINEの中で使える「コイン」を購入する必要がありますが、
このコインを購入する時にAppleやGoogleの販売手数料30%がかかっているのです。
LINEの中では購入金額の30%を差し引かれた残りの70%の価値となったコインで購入して、さらにその50%がLINEの販売手数料がかかってくるので、
クリエーターに入ってくる利益は販売額の35%だという事になるのです。
この儲けではクリエーターもやってられませんよね。
今回、AppleやGoogleの販売手数料が15%に値下げされた事によってLINEのクリエーターの利益が上がる事に期待したいところです。
AppleやGoogleの販売手数料15%を差し引いた残りの85%から、
50%のLINEの販売手数料がかかってくるので、
クリエーターに入ってくる利益は販売額の42.5%になるはずです。
LINEは今セキュリティ問題で大きく信用を落としているところなので、ここで収益源になるクリエーターに逃げられるのは痛手のはずです。
クリエーターが離れていかないように、今こそ販売手数料を50%よりも引き下げて欲しいものです。
新作のLINEスタンプを販売開始
ちなみに久しぶりにLINEの新作スタンプを販売しました。
https://line.me/S/sticker/14670235
偶然にも3,000円でスタンプを作ってくれる人に出会えたので、3,000円以上の利益を上げたら黒字に転換します。
先程の計算式で試算してみましょう。
スタンプは120円で販売しています。
ここからAppleやGoogleの30%が引かれて、その後LINEから50%引かれるので、
スタンプが1つ売れたら42円の利益という事になります。
つまり3,000円の利益を出して黒字に転換するのは72個売れてからという事になります。
ここでAppleやGoogleの15%が適応されたら、その後LINEから50%引かれるので、
スタンプが1つ売れたら51円の利益という事になります。
つまり3,000円の利益を出して黒字に転換するのは59個売れてからという事になります、この差は大きいですね。
クリエーターを大切に
しかしLINEにはまだまだ罠があって、せっかく稼いでも出金するのに550円の手数料が引かれてしまいます。
35%の利益しか出ない状態でようやっと1,000円稼いでも、出金して手元に入ってくるのは450円なのです。
ですから、こまめな出金は手数料を多く取られるのでオススメしません。
いくら市場が大きくて、優秀なクリエーターがたくさんいたとしても、手数料を搾取されすぎていて、これではクリエーターはモチベーションを維持出来ず、もっと儲かる市場へと逃げてしまいます。
クリエーターを大切にする世界にして欲しいです。