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残業代を1分単位でもらうのがどう考えても非現実的だと思う4つの理由

残業代を1分単位でもらうのがどう考えても非現実的だと思う4つの理由
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時間外手当は1分単位で支払わなければ違法

以前のブログで

「時間外手当は普通は15分単位だろ」

と書いたところ、

労働基準法では1分単位で支払わなければ違法

というツッコミをいただきました。

そうなんですね、

私は今まで十数年で5社と複数の現場を渡り歩いてきましたが、15分単位で丸めた現場しか経験がありません。

終業時間後、14分働いても残業にはなりません。

遅刻も同じで、1分遅刻と14分遅刻は同じ評価になります。

でも確かに現場によっては15分単位ではなく、10分単位や5分単位のところがあると聞いた事がありましたね。

しかし1分単位というのは本当に現実的でしょうか?

そう思う4つの理由を述べます。

 

物理的に可能かどうか

18:00が終業時間だった場合は18:01に帰宅したら1分の残業代が支給されるんですよね?

18:00:00になって18:00:59になるまでの間にタイムカードを押さなければ残業が発生する事になります。

残業代が発生するとその分が会社の損失になり、そして個人の評価が下がるわけです。

評価が下げられたくなければ残業をしないようにしなければいけません。

という事は残業しないようにするためには18:00:00~18:00:59の60秒の間に打刻しなくてはいけないわけですが、そんな事全社員が物理的に可能でしょうか?

各社が勤務時間をどのように管理しているのかはそれぞれの方式があるでしょうが、ここでは一般的なタイムカード機器で考えてみたいと思います。

18:00:00になった後、ほんの少しボーッとしただけで数十秒が経過します、残りの時間を秒単位で動かなければ18:01:00になってしまいます。

基本的にタイムカードは1フロアに1台しか置かれてないと思いますが、その1フロアにいる全員が60秒以内にタイムカードを押し終わるというのも至難の業ですよね、軍隊みたいに動かないと。

これを物理的に可能にしようと思ったら、全員のデスクにタイムカードを押す機械がないと出来ませんよね。

結果的にサービス残業に繋がる

ほんの少しボーッとしただけなど、明らかに仕事をしていない事に対して会社は残業代を出したくありません。

社員もそんな事で評価を下げられたくありません。

だから18:00:00~18:00:59の60秒の間になんとかタイムカードを押した後、ちょっとした作業をします。

でもそれってサービス残業に他ならないですよね。

サービス残業になるように持っていくのはブラック企業の始まりです。

給料計算が細かくなる

些細な問題ですが、給料計算が細かくなるというのもあると思います。

15分単位で丸めるなら60 ÷ 15 = 4なので時給を4で割ると必ず割り切る事が出来ます。

しかし15分より細かい単位で丸めると、割った時に必ず端数が生じてしまいます。

1円単位の細かい事で給料トラブルなどに繋がるのは面倒です。

始業時間との論争

「仕事が始まる10分前にはデスクについている事」とよく言われるように、すぐ仕事に取りかかれるように数分前には現場にいなければなりません。

しかも今はどこの企業も始業の何分前に来てもタイムカードのスタートする時間は変わらないでしょう。

しかし終業時間だけは1分単位で残業として計算するとすると、

「どうして始業時間は正しく計算してくれないんだ?」

「仕事の準備をする時間は仕事の時間に含まれないのか?」

という矛盾や論争を呼んでしまいます。

管理する側の事も考えて

以上の事などから、

・15分単位で丸める企業が多い

・見込み残業時間という制度がある

という風潮があるのでしょう。

細かくし過ぎると管理・計算する側の手間も増えてしまいます。

管理者・経理というのは会社の中では売上に直結しない、会社を陰で支えてくれている非生産部門になります。

この人達が忙しくなるのも、また会社の損失が増える要因になります。

社員全員が平均的に考えて効率よく働ける環境が大事だという事です。

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