保険屋のお姉さんもリモートワーク
先日、某生命保険会社で勤務している親戚と電話をしましたが、世間がコロナ禍になる前からリモートワークをしているそうです。
親の介護をしなければいけないという家庭の事情もありましたが、それでも出社は週1回だそうです。
リモートワークだとどうしてもコミュニケーションロスが発生してしまいますから、そういった部分を補うために最低限の出社はしているといったところでしょうか。
しかしベンチャーだけでなく、昔からある大手の企業もリモートワークを取り入れているという事に大きな意味があります。
保険屋のお姉さんの仕事
私は過去の会社でSESとして大手企業に派遣される事が度々ありましたが、ランチタイムくらいになると人が集まりやすい休憩エリアに保険会社のお姉さんがいる事がありましたね。
敷地内に入っているという事はその企業から推薦を受けている保険会社という事なのでしょうか。
保険に入っている人と近況について談笑したり、または勧誘のビラを配っている姿をよく見ましたね。
ただそういった彼らの営業にかかる人件費も、もとは私達が生命保険に支払っている保険料です。
営業の成績はつまり会社の業績に直結しますから、
(契約獲得件数 × 保険料) – 保険の支出 – 営業経費
がマイナスにならないように事業を運営していかなければいけません。
会社を潰さないために、収入を増やして支出を減らすいろんな努力が必要になってくるわけです。
郵送からアプリの時代へ
保険会社は契約者との間に特に重要な個人情報を扱うわけですから、ハンコや本陣直筆のサインなど、まだまだ紙の文化からの脱却は出来ていません。
しかし保険の番号さえ発行出来れば、あとはいろんな手続きをWebやアプリで出来るようになったそうです。
問い合わせやアンケートの回答など、今まで返送用封筒でやり取りしていた事が、どんどんIT化しているようです。
これによって人件費を大幅に削減出来ている事は想像に難しくありません。
ネット割というものが出てきたり、ますます営業にかけるコストを圧縮する動きが活発になっています。
わざわざ外回りの営業に行かなくても済む事はどんどんこうしていけばいいのです、会社の敷地内で保険のお姉さんを見なくなる日も来るかもしれません。
リモートで出来る仕事はなるべくリモートで
コミュニケーションが大事な保険の仕事でさえ、ITを駆使してリモートワークを推奨しているというのに、
私の仕事はリモートで出来るのに、緊急事態宣言解除後、すぐに出社を命じられました。
おそらくその違いは、古い価値観、固定概念を変えられるのかどうかなのだと思います。
例えば私の会社では社内の1つの申請を出すのにも、わざわざ紙に印刷して印鑑を押してFAXを出す必要がありますが、これをデジタルに置き換えるだけでいったいどれだけいろんな事が効率よくなるでしょうか。
・コピーがいらない
・FAXもいらない
・ハンコもいらない
・紙もいらない
・エビデンスはデータで残る、すぐ見れる
大手なのか、ベンチャーなのかは関係ありません、経営者や責任者が古い価値観を捨てられるかどうか、たったそれだけの事なのだと思います。