無職時代、面接に行きました
共同購入型クーポンサイトを運営していた外資系企業グルーポンが日本撤退を発表しました。
そういえば昔、採用面接に行った事がありました。
リーマンショックの影響で2010年頃に無職を漂っていた私は、何の仕事をすればいいのかが分からず、迷走していました。
迷走しているからこそ、何の技術を身につければいいかも分からず、何も成長しないまま、いろんな求人に応募しては能力不足で書類審査で落ちていました。
全然採用されないから、転職サイトのプロフィールに
「月給30万円くれるならどんな仕事でもやります!」
という事を書いた事もあります。
そんな時期だったでしょうか、グルーポンが日本で噂になり、そして求人を出していたのは。
営業の仕事なんかやった事もないのになぜか転職サイトで書類審査が受かり、渋谷のオフィスに面接に行きました。
とにかく新しくて広いオフィスにすでに大勢の人数が働いていて、そしてそこにさらに大量の求職者が面接に来ていた事を思い出します。
書類審査、1次面接、2次面接、3次面接までのプロセスがあり、私は1次面接で落ちました。
「どんなクーポンだったら売れると思うか?」という事を面接で聞かれました。
今でこそ違いますが、当時のグルーポンはクーポンのほぼ全てが50%以上オフを売りにしていたからです。
私はフィットネスのジムの利用料を100%オフというアイデアを提案しました。
すでにジムという資産があり、それを利用してもらうだけなのだから、消費するものもなく、客を獲得するためなら100%オフも現実的だと提案したのです。
しかし私の提案が良かったのか悪かったのかは、1次面接すら通過しなかったため分かりません。
ある程度の年齢になっていては、転職サイト上では異業種からの挑戦OKとなっていても、実際にキャリアチェンジするのは不可能だと実感しました。
クーポン事業の儲けの仕組み
私もイマイチこのクーポンという事業がどうして儲かるのかが分からないです。
そもそも定価の商品をクーポンで値引きする事で集客するのを手伝いますという事業なのですが、
値引きで購入されたら店としては損失になるわけで、それを手伝ってさらに自分達も儲けるとはどんなお金の動きになるのか想像も出来ませんでした。
グルーポン曰く、まずは値引きされた商品の金額=クーポンの購入額が自分達に入ってきて、そのうちの何割かをクーポンを提供するという流れだそうですが、
「まずは自分達のところに最初にお金が入ってくるというところがポイントだ」と語っていました。
そう言われればなんとなく納得しそうになりますが、しかしよく考えれば「だからどうした?」とも思うわけです。
外資系企業で勤める事のリスク
世の中にはいろんな形のグループ会社がありますが、外資系となってくるとまた違ってきます。
国内の事情だけでなく、創業本社の事情、国ごとの文化の違いなど、様々な事情が複雑に絡み合います。
例えばグルーポンが日本撤退をしたら、グルーポンジャパンで働いていた従業員は全員解雇になるのでしょうか?
従業員が「不当な解雇だ!」と訴えても、日本の法律が通用する相手とは限りません。
昔、ソニーとエリクソンの合併企業ソニー・エリクソンに面接に行って不採用になった事がありますが、この後エリクソンはソニーとの合併を解消しました。
もし採用されていたら、この後どうなっていたのか想像もつきません。
グローバルな環境で働く事が出来るという夢がある一方で、本当に定年まで働ける会社なのかは常に分からない状況にあると言っていいでしょう。
外資系の企業で働くという事はそれを考えなければいけません。