2000万円が不足?
金融庁が95歳まで夫婦で生きるには2000万円不足しているから、資産運用がんばれという発表をしました。
理由としては以下の3つをあげました。
・年金だけに頼った生活だと毎月5万円の赤字
・もらえる年金額が今後減る可能性がある
・もらえる退職金が今後減る可能性がある
それが理由だったとしたら定年退職するまでに2000万円よりももっと貯蓄をしないといけないと思うのは私だけでしょうか?
1つずつ考察していきましょう。
年金だけに頼った生活だと毎月5万円の赤字
5万円×12ヶ月×30年間=1800万円
この5万円という赤字は現在の金額です。
景気が良くなるのはいい事ですが、それによって物価が上がればそれは家計を圧迫します。
飲食業界のステルス値上げも限界で、後継者不足もあって今後も値上げは止まらないでしょう。
あとは景気が悪くなったからといって各種税金が安くなる訳ではありません。
一部の金融緩和などがされるだけで、税金は上がっていく一方です。
だからこの毎月5万円という赤字額も今後どんどん増えていきます。
数年後、もしかしたら来年には毎月6万円の赤字と言ってる可能性だってあります。
もらえる年金額が今後減る可能性がある
ついに言及しましたね。長年
「年金は必ずもらえますから、信じて納めて下さい」
と言われて来ましたが、国民はそんなの嘘だってずっと前から分かってましたよ。
「子供を最低3人は産んでください」
とかいう前に、それが出来るような環境を整えようとしてこなかったんだから、今後も人口は減り続け、
年金の収入と支出がイコールになる日は永遠に来ないでしょうね。
もらえる退職金が今後減る可能性がある
終身雇用制度が崩壊したんだから、それはそうですよね。
まずほとんどの場合、大手の会社でなければ退職金は出ません。
ベンチャーと呼ばれる中小企業は退職金制度がない事が多いです。
私は今で5社目ですが、退職金制度があったのは1社目と2社目だけでした。
日本を支えているのは中小企業ですから、退職金をもらえない会社で働いている人の方が多いのではないでしょうか。
定年退職=年金生活スタートではない
年金をもらえる年齢は65歳に引き上げられましたが、
まだすべての会社が定年を65歳に引き上げた訳ではありません。
定年が60歳の会社はまだまだたくさんあります。
だから60歳で退職したら、65歳までは収入はゼロですよ。
1年間で生活に必要な金額を300万円だと仮定したら、5年間で1500万円が必要です。
2000万円どころか3500万円必要になるのではないでしょうか。
例えば年収が400万円、1年間で生活に必要な金額を300万円だと仮定したら毎年貯金出来る金額は100万円です。
それで3500万円貯まりますか?
大事な事は今の収益を最大化させる事
金融庁は資産運用を提案して来ましたが、それは結局のところ貯金と何も変わらないし、投資しても必ず増える訳ではありません。
収入 – 支出 = 貯蓄に回せるお金
の方程式はどうやっても変わりません。
収入 – 支出 – 定期預金 = 自由に使えるお金
という考えだと、結局老後が不安な事は解決しません。
大事な事は今の収入を増やす事です。
所属する会社で評価を上げ、年収を上げる事も大事ですが、副業も1つの手段です。
みずほグループなどの大手でも副業をOKとする企業が増えて来ました。
副収入も年間20万円を超えなければ確定申告は必要ないですし、逆に20万円を超えてもちゃんと確定申告をしておけばバレなかったりします。
しかも今はネットの時代、個性を発信するのにいろんな手段があります。
例えばcoconalaなど自分の特技や時間を小売りに出来るサービスもたくさんあります。
アフィリエイトで稼いだり、オリジナルのデザインを売ったり、そういったものに若いうちから挑戦してみる事です。
管理職まで上り詰めたからもう勉強も挑戦もしなくていい、貯金だけ頑張ろう
という考え方は定年が近くなった時に必ず後悔するでしょう。
100年生きるためには常に挑戦と努力を怠らない事です。
気をつけるべき事
このニュースが出た事で、おそらく投資詐欺が広まると予想します。
「ウチに投資すれば絶対に増えますよ」
「絶対に儲かる話があるんです」
でも、そんな美味しい話が何もせずに転がってくるわけがないので、絶対に引っかからないようにしてください。