1回の失敗で大損害
アイドルやタレントがtwitterの裏アカ・本アカを間違えて誤爆みたいな話題はいつも尽きませんが、
仕事においてもそれは同じで、相手に送信する前に最新の注意を払わなくてはいけません。
メールの宛先を間違えたり、添付ファイルを間違えたりして、
外部に漏れてはいけない情報が漏れたらそれは会社の損失になります。
企画が漏れたら、ライバル企業に先を越されてしまうし、
社員情報が漏れたら、社員の引き抜きなどに繋がります。
最も漏れてはいけないのが顧客情報
その中でも最も漏洩してはいけないのがユーザーの情報で、流出してしまうと損害賠償が発生します。
金額はユーザー情報の中でどれが漏れたかによりますが、
1ユーザーあたり2千円~9万円くらいになり、あとはその人数分の掛け算です。
例えば2万円の価値に相当するユーザー情報が1万件漏れたら2億円の損害賠償になります。
あなたの生涯年収くらいの金額が一気に失われるのです。
あなたはその後、そのプレッシャーに耐えながら仕事を続ける事が出来ますか?
漏れた情報が、ダメージの小さいものであったとしても、会社としてPマークやISMSの剥奪などに繋がる可能性があり、そうなると外部からの信頼がなくなってしまいます。
情報漏洩してしまった社員の行く末
ウチの営業社員も先日メールの誤送信をやってしまいまして、
おそらく減俸や降格処分などになるのは間違い無いでしょう。
私は10年くらい前に勤務した会社でそうなってしまった人を見ました。
当時数百人規模の会社の中で、その人は総務や人事のトップを務める、社長の右腕のような存在でした。
私の中途採用の最終面接官でもありましたね。
その人が一度メールの誤送信をしてしまいました。
その後はそういうセキュリティ事故があった事が全社通達され、
そしてその人は降格処分となりました。
数年後、私が退職する時に挨拶しにいくと、
「今は首の皮一枚でかろうじて雇っていただけている状態だ」
と力ない声で語りました。
たった1回の失敗でそんな事になるのです。
誤送信を防ぐためには
アナログな方法ですが、送信する前に何度も何度もチェックしましょう、3回くらいは見直しましょう。
・宛先やCCは間違ってないか
・本文に他社情報の引用が含まれていないか
・各所のいろんなIDや番号、日付は間違ってないか
・添付ファイルの内容は間違ってないか
・添付ファイルで表示崩れはしていないか
・添付ファイルに開封パスワードを設定しているか
意外とNGなのは計算式が入ったExcelファイルを送る事です。
・どういう計算をしているのかという内部情報がバレる
・計算式を改竄されて悪用される
というリスクがあるので、ExcelファイルはPDFに変換してから添付しましょう。
ダブルチェックも忘れずに
自分で気づかなかったミスを仲間に見つけてもらう施策も重要です。
・CCで関係者全員にメールが届くようにしているか
・BCCで仲間にメールが届くようにしているか
などです。
最終安全確認を徹底しましょう
エンジニアも一緒で、たった1行のコマンドを実行するだけで会社を滅ぼす事も出来ます。
特に-fをオプションに設定するコマンドは最も注意しなくてはいけません。
私はコマンドを入力してからEnterキーを押すまで、何度も確認します。
他者とのやりとりは、たった数分の出来事ですべてを失う事が出来ます。
どうせならあと数分追加して、最終安全確認をしましょう。