リボ払い地獄
長年支払い続けていたクレジットカードのリボ払い請求がやっと終わりました、
一体何年続けて、利子だけで何十万円も支払ったのだろうか・・・。
始めてリボ払いに手を出したのは2社目の時なので10年以上前、
月給は低いけど、夏・冬それぞれで月給の2ヶ月分のボーナスが支給されていたので、ボーナス支給までの間の生活費をしのぐために利用しました。
しかしその後リーマンショックの不況の影響で会社の業績が悪くなり、ボーナスがほとんど出なくなったのが不運の始まりでした。
その後転職に失敗して収入を失い、失業保険だけでは生活費が足りずにリボ払いを使いました。
無職から這い上がり、ようやっと職にありつけても、会社の業績が悪くて給料低過ぎるうえにボーナスも出なかったので、そこでも使いました。
そうやって続けていくうちに利用額が膨らんでいき、それに伴って毎月返済しなければいけない利子の金額も増え、毎月の最低返済額を返済するだけで大変になりました。
しかし借金とは利子から返済していくものなので、毎月の最低返済額だけを返済しても、借金の元金はほとんど減っていないので、状況は一向に変わりませんでした。
時々、カード会社から
「ご融資額の上限を増やす事が出来ますが、いかがですか?」
という電話が来ると、すぐに
「お願いします」
と言って利用上限額を増やしました。
そうやって、借金を返済するために借金をするという負のスパイラルにはまってしまいました。
クレジットカードを2枚持ち、それぞれから借りて、それぞれに返済をしていました。
利息を下げるためにクレジットカードを1本化するという方法もありますが、1本化するための新しいクレジットカードを作る審査が通りませんでした。
最も悪い状況だったのは、リボ払いの返済のために家賃を2ヶ月滞納して、アパートの管理人から「家賃払え」って催促の電話が、私ではなく会社にかかってきた時でしたね。
借金完済
状況が好転したのは本当に今の会社に来てからです。
今の会社に来てからまず夏のボーナスを貰いました。
前の会社は年俸制で、前の前の会社は業績が悪くて出た事がないので、ボーナスを貰うのは約10年ぶりでした。
そのボーナスでまとまった金額を手に入れたので、それのほとんどを返済に当てました。
すると借金の元金が減ったので、毎月返済しなくてはいけない利子の金額も減りました。
お金に余裕が出てきたら返済する金額も増やしていき、それによって借金の元金もどんどん少なくなり、先月とうとう完済しました。
今月はリボ払いの請求が来なかったので、やっと終わったんだという事を実感出来ました。
借金依存症にならないために
昔からよく言われていますが、借金にはいい借金と悪い借金があります。
いい借金とは大きな利益を生むために最初に小さな借金をする事で、いわゆる投資と呼ばれるものです。
無職の時に、そこから這い上がるため、スマートフォンアプリの開発をするためにスマホとパソコンを買いましたが、これはいい借金です。
悪い借金とはお金が足りなくなって借りる借金で、消費者金融やリボ払いはまさにこれです。私はこれにどっぷりと浸かりました。
カードを持つという事は、その場に現金がなくてもお金を持ったつもりになる事が出来ます。
それが「お金を持っている気になる」という安心感に繋がり、ついお金を使ってしまう、そしてリボ払いの請求が来る度に、支払いが足りるかという不安に襲われる事になるのです。
まるで麻薬のような依存症です。
この一連の経験で学んだ事は下記の通りです。
・ボーナスとは必ず貰えるものではないという事
・お金が足りなくて借りる借金にはなるべく手を出さない事
・出来る限り返済額を増やして早く元金を減らす事
そしてそもそも借金に手を出したのはお金がなかったからでした。
お金がないのは給料が低いから、
給料が低いのは会社の業績が悪いから、
会社の業績が悪いのはそもそも利益率の低いビジネスをしているからです。
利益率のいいビジネスをしている会社であれば、自ずと給料が上がっていくはずです。
まずはそんな会社に入社する事を目的とするのが良いでしょう。
キャッシュレス化の促進
最近ではクレジットカードだけでなく、携帯電話のキャリア決済や、電子マネー、バーコードやQR決済など、現金以外の決済方法がどんどん増えてきました。
これでも日本はまだまだキャッシュレス決済後進国と呼ばれていますが、来たる東京オリンピック2020の訪日外国人向けにますますその流れは加速していくでしょう。
増税後に国内の消費を上げるためにキャッシュレス決済を使ったらいくらか還元するというキャンペーンも政府の方針で始まっています。
しかしそれは利用者が「現金を持っていなくてもお金を持っている気分になる」事が増えるという事です。
そんな依存症にならないように、私のようにならないように気を付けましょう。