ブラック企業から脱出してきた人達
ウチの会社では昨年に引き続き、今年も「年齢が若い」事を条件に、異業種からの転職者を迎えました。
しかも出身は昨年と同じく料理業界という事だったのですが、
そこがどれだけブラックな職場だったかまで一緒で驚きました。
・セクハラ、パワハラ、パシリは当たり前
・人として扱われなかった
・就業の2時間前には出社したけど、その分の給料はもらってない
など、私の130時間残業の経験なんかより全然ヒドイ環境だったようです。
劣悪な労働環境について最近のニュースだとアニメ製作会社のマッドハウスが記憶に新しいですね。
華のある仕事
アニメーターもシェフも華のある職業です。
認められれば業界から注目され、市場価値も上がるでしょう。
その一方で技術とセンスの両方を持ち合わせていないといけないクリエイティブな職業です。
技術が一人前なだけでもダメだし、
センスなんてのはその人生で培われるものだから、すぐに養われるものでもありません。
ただ前述の通り華のある職業ですから、
儲かるかどうかとか、給料がいいかとかよりも、
カッコイイ仕事をしたいという人が憧れる訳です。
あとは就職するために技術とセンスを磨こうと、
音大、美大、芸大に入ったりする訳ですね。
ちなみに「音大、美大、芸大に行ったところで、就職先なんてない」という話は今回のテーマからは脱線するのでまた今度にしたいと思います。
どうして劣悪な環境が生まれるのか
劣悪な環境を生み出しているのは中間管理職のせいだったりしますが、
クリエイティブの世界ではその中間管理職に値する人は、監督・編集長のようなポジションになるのでしょう。
あとは監督・編集長の「納品に足りうるクオリティに達している」という判断が、
他の業種よりも非常に厳しく、それをクリアするための1つ1つの作業にかかる時間が多いという事なのでしょう。
監督・編集長のさじ加減とも言えるし、高いセンスを持っているとも言えます。
どうして劣悪な仕打ちを受けるのか
ここからはクリエイティブ職に限った話ではありませんが、
もし雇った人が、想定していたよりも能力が下回っていたら、その人をどう扱うかという場合です。
書類審査や面接では良かったけど、実際に現場に入ってみたら役に立たなかったという事はよくあるでしょう。
しかしその人にはもう給料が発生している、
だから望んだ仕事内容でなくても、下っ端の雑用の作業でも、なんだったらパシリでも、
まずは少しでも会社に貢献しろよ、という事なのでしょう。
あとはその度合いの問題です。
技術もセンスも高いものを要求されるクリエイティブ職では、
まともに会社に貢献できるようになるまでは時間がかかりそうですから。
就職で失敗しないために
カッコイイ仕事、やりたい事を仕事に出来る事は幸せな事です。
しかし自分がそこに見合っているかの見極めが出来ないと、過酷な環境に身を置く事になりますし、
その見極めも自分でするのは難しいでしょう。
今はネットの時代、自分をアピールする場所・材料はいろんなところに揃っています。
自分の技術とセンスに客観的な意見を求めてからチャレンジしても遅くはないはずです。