ブレストとは
ブレストとはブレインストーミング(brainstorming)の略で、複数人で自由にアイデアを出し合う事です。
既定概念や先入観にとらわれずにまずは自由に発言する事で、今までになかった斬新なアイデアを生み出す事が目的です。
今の会社でも、前の会社でも
「どんなサービスを作ったらいいと思う?」
というアイデア出しのための場を設ける事がありました。
世の中にまだないものを創出していくという事に挑戦していかなければ、いずれライバル会社に追い抜かれて競争で生き残っていけません。
役職や職種にとらわれずに自由に発言する事は社内を活性化させるという意味でもとても大事な事です。
人を利用する事だけを考えてるヤツが参加するとこうなる
そんなブレストの場に、前の会社の時に社長が参加する事がありました。それまでは
「◯◯◯◯は今の時代にウケると思う」
「◯◯◯◯は競合がいなさそうだから今のうちに作ってしまおう」
など、みんなが自由な発言をしてワクワクする時間を共有出来たのに、社長は
「俺の知り合いに●●●●なヤツがいるんだけど、こういう人と組んで一緒に仕事するといいと思うよ」
みたいな事を言うのです、自分の人脈の自慢?
みんなが夢を語り合っている場で急に現実の話をブッ込んでくるわけです、これは冷めますよね。
どうやったら実現出来るかに落とし込むのはブレストの次の段階です。
急に現実的な話をしてくるのはブレストの自由な発言を阻害するのに等しい行為です。
それはただの社長業
ビジネスを考える時に、
「ビジネスとはヒト・モノ・カネを動かす事だ」
という言葉があります、しかしそれは会社を経営するための社長業と同じではないですか?
新しいビジネスを始める時に何を実現するためにヒト・モノ・カネをどのように使うのかを考えるわけですが、
そのための「何を」を考える力が乏しいと何も生み出す事は出来ないですよね。
別に「何を作るか」を考えるのをすべて平社員に任せてもいいんです、
その代わり経営者はビジネスの芽が出てきたら乗っかるだけで、何も生み出せない人になると思いますけどね。
そしてそんな経営者がやるような会社は、
「私達は何でもやりますよ、何でもご相談ください」
と、結局誰にでも八方美人でどっち付かずになり、
「私達は◯◯◯◯をする会社です。◯◯◯◯なら私達にお任せください」
といったような顧客を獲得するための戦略上とても大事なブランド化に失敗して埋れていくのでしょう。
アイデアを生み出す事に挑戦しないヤツが新規事業を作るとこうなる
前の会社で、取締役主体で急に始まった新規事業がありました。それは
「ドバイに進出する企業のお手伝いをする」
という事業でしたが、その事業は1年半でなくなりました。
まぁそれはそうですよね、そんな昔からあるライバルだらけの事業に後から参入してどうやって勝ち残っていく算段だったのかという事です。
後から参入してもライバル企業に負けないアイデアがあったのならいいですが、結果として1年半で潰れたのだからそんなアイデアはなかったという事ですよね。
既存のビジネスに後から参入するというのはそれだけ難しい事ですし、それは分かっていたはずです。
それでもそうなってしまったのはその事業を推進していた人が「新しいものを生み出す事を考える」という事を鍛えてこなかったからでしょう。
そして事業に失敗しても「挑戦する事は大事だ」と言ってあくまでポジティブ思考で終わろうとするのです、そんなヤツに言われても冷めるだけですよね。